ステイホームで見つかったヴィンテージのコーヒーミル!至福のコーヒータイムを……

ステイホームで片付けをした時、ヴィンテージのコーヒーミルが見つかりました。最近は粉コーヒーを使っていて、すっかり忘れていましたが、久しぶりに豆を挽いて淹れてみようかな?と、懐かしい気持ちに。お湯を沸かしたり、豆を挽いたり、ゆったりとした至福のコーヒータイムをご紹介します。

TRE SPADEの手回しコーヒーミル

ヴィンテージのコーヒーミル

長年、愛用していたコーヒーミルですが、しばらくお蔵入りしていました。購入したときは、使い勝手よりデザインが気に入ったものと記憶しています。

金属製の長いハンドルにTRE SPADEと刻印があり、箱の部分は寄木細工のような温かみがあります。

メーカーのことをよく知らなかったので、あらためて調べてみると、「TRE SPADE(トレ・スパデ)」という、イタリア製であることがわかりました。トレ・スパデとは3枚の刃の意味で、コーヒーミルメーカーとして1894年に登場したそうです。

いかにもエスプレッソを愛する、イタリアの職人の手仕事によるものでした。

20世紀に入るとコーヒーはファッションとなり、TRE SPADEはヨーロッパのブランドとして世界中に広まり、現在もアンティークな雰囲気の手回しミルを製造しています。

手元のヴィンテージのコーヒーミルには、豆の粗さが1段階ずつ調節できる機能がついています。ピンを起こしながらシャフトのネジを回すだけで、挽き具合をかんたんに調節できます。

豆を入れる部分はドーム型で、つまみを開いて少しずつ豆を入れ、挽くときは蓋を閉じます。約4人分の豆を一度に挽くことができ、挽いた豆は下の粉受け皿にたまる仕組みです。

造りがシンプルなのでまだまだ現役、何十年たっても刃は順調に回っています。

ゴリゴリと豆を挽く音に、懐かしい時間がよみがえってきます。インスタントコーヒーや缶コーヒーでは味わえない、ゆったりした至福のカフェタイムを実感できます。

手回し式の特徴

豆を挽くと香り効果も!

コーヒーは粉を買ってくるより、できれば飲むつど豆を挽くのがおすすめです。それは、豆を粉砕する瞬間にもっとも香りを発するからです。

コーヒーの香りからは、脳からアルファー波を出し、リラックス効果があるといわれます。挽きたてに限るので、アロマと新鮮なコーヒーの味わいが楽しめます。

また、脳の活性化に役立つカフェインもコーヒーには多く含まれています。コーヒー豆は挽くことによって、成分が引き出しやすくなります。粉で置いておくと、酸化が進んで本来の成分や風味が落ちてしまいます。

ミルを挽く作業は香りを楽しむだけでなく、やすらいだ気分になって、癒やし効果も期待できるのです。

挽き方のポイント

豆の挽き方しだいで味に影響するといわれ、粒の大きさが均一になるように挽くのがポイント。手回し式の場合、一定のリズムをつかんだらゆっくりハンドルを回します。

コーヒー豆の挽き方には、粗挽き、中挽き、細挽きなど、それぞれ種類に適した挽き方があります。

細かく挽くと濃く苦い味わいになり、粗く挽くにつれ薄く軽い味わいになります。ブラックでゆっくり味わうコーヒーは粗挽きが、エスプレッソには細挽きが適しています。

また、豆のブレンドの割合によって、苦味と酸味のバランスが違ってくるので、自分好みのテイストを見つけるのも楽しみです。

ちなみに、市販されている粉コーヒーや喫茶店のオリジナルブレンドは、苦味や濃さも飲みやすい中煎りが多くなっています。

コーヒー好きなら、自分好みのテイストがあると思いますが、それぞれの産地によって特徴があります。コーヒーを栽培しているのは、世界で70ヶ国以上。日本に輸入されている国はブラジル産のブラジル、コロンビア産のコロンビア、エチオピア産のモカが代表的です。

粉の保存期間は7〜10日程度ですが、豆のままだと1ヶ月ほどと長持ちします。あまり多く買いすぎず、保存期間を目安に新鮮なものを使いましょう。

おいしい淹れ方

コーヒーに適した水

コーヒーに使う水の種類が軟水か硬水かで、重要になってきます。水の硬度とは、カルシウムイオンやマグネシウムイオンといったミネラル分の量のことで、量が多いと硬水、少ないと軟水に分類されます。

日本の多くの水は軟水です。紅茶や緑茶を入れる場合、硬水よりも軟水が適しています。ミネラル分が少ないと茶葉の成分が抽出されやすくなるので、旨味や渋み、苦みなどのバランスが良いおいしいお茶になります。

一方、コーヒーは緑茶や紅茶とは異なり、軟水・硬水のどちらがいいということはありません。一般的には、軟水で入れたほうがおいしいと言われていますが、硬度が極端に高くなければ硬水でも大丈夫です。

  • 軟水で入れたコーヒーは酸味が引き立つマイルドな味
  • 硬水で入れたコーヒーは苦みが際立つ香ばしい味

おいしい淹れ方のコツ!

ペーパードリップの本体やカップが冷たいと温度が急激に下がるので、道具をあらかじめ温めておきましょう。抽出に理想的なお湯の温度は、95℃前後です。

用意するもの

・手回しコーヒーミル

・ペーパーフィルター

・コーヒーサーバー

淹れ方

①カップ1杯分180ccあたり、コーヒー12〜16g。2杯分では、約25g。3杯分では、約35g。4杯分では、約35gを用意。

②フィルターのミシン線を外側に折り、ドリッパーにセットします。

③ドリッパーに挽いたコーヒーを入れ、表面を平らにならしておきます。

④はじめに少量のお湯をコーヒーにそっと注ぎ、粉全体に均一に20秒ほど蒸らします。あとは、フィルターの中心から「の」の字を描くように静かに注ぎます。

温めておいたカップに、注いでできあがり。

まとめ

家で過ごす時間が増えたという人方も多いですね。1杯のコーヒーも、豆から挽くことで、香り効果や脳の活性化にも役立ちます。コーヒーミルを使って、ぜひ、リラックスした時間をお過ごしください。