浴衣選びの基本・夏祭り・夕涼み・女子会・観劇…お出かけのマナーも

夏の遊び着として、可愛い女性らしさを引き立ててくれる浴衣。気軽に浴衣でお出かけしたいけど、色や柄など選び方がよくわからない?という人も……。そこで、夏祭りや夕涼み、女子会や観劇など、初心者のための浴衣の基本と素敵な着こなしもご紹介しましょう。

木綿浴衣は夕涼みや夏祭りに

吸湿性のある木綿浴衣は、夏のもっともカジュアルな和の装いです。夏らしい藍色と白の2色づかいが基本ですが、最近は、カラフルなものやデザイナーズブランドなど洋服感覚の浴衣も多くなりました。

きものらしさを意識して着るときは、紫陽花、朝顔、風鈴といった古典柄が、しっとりとした女性らしさを引き立ててくれます。

洋服感覚で着こなしたい人は、大胆な縞模様幾何学模様など個性的な装いを楽しみましょう。帯との組み合わせでまた違った表情をみせてくれ、若い人にはおしゃれな選択です。

大切なのは、夏の暑さを吹き飛ばしてくれるような、見ためにもすっきりと涼しげに装うことがポイント。木綿浴衣を着るときは長襦袢はつつけずに和装下着だけで、帯は半幅帯、足元は素足に下駄で涼しげに。

木綿浴衣は夏祭りや夕涼みなどに着る、おもに夕方からの遊び着でした。最近は下駄履きが好まれなかったホテルでも受け入れられるところが多くなりましたが、もともとはくつろぎ着だったことを知っておきましょう。

よそゆき浴衣

浴衣の素材は、木綿のほかにもいろいろな素材があります。透かし織の「綿絽」、ごく薄い生地を格子に織った「絹紅梅」、「麻素材」など、柄ゆきも生地も木綿浴衣とは若干違います。

木綿浴衣は大きめの柄が多いのですが、よそゆき浴衣の柄は団扇亀甲柄蜻蛉柄などがおとなしく、しとやかな雰囲気をかもしだしてくれます。コーディネートのポイントは、夏の着物と同じように上品な装いを心がけましょう。

よそゆきですから、夏素材の長襦袢を着て、夏用の半衿を合わせます。帯も夏用の名古屋帯を太鼓結びに締め、レース組の涼し気な帯締めを合わせます。

これなら、お食事会や観劇など浴衣でちょっと改まったお出かけ先でも気後れせずにすみますよ。

足元は下駄に足袋や素足でも、おしゃれに草履を履いてもいいです。きものや帯だけでなく小物にも気を配って、よそゆき浴衣のおしゃれを楽しみましょう。

よそゆきの浴衣は、反物から選んで自分のサイズに縫ってもらうものが多いので、サイズ感もぴったりで着くずれの心配もありません。

自分に合う浴衣を選ぶポイント

浴衣姿が決まらない、浴衣を着ると太って見えると悩んでいる人も多いのでは?でも、身長や体型を見方にして女性の魅力を最大限に生かせるのが着物のいいところです。

ほっそりおしゃれに見せるコツ

胸のふくらみが大きい人は、肌襦袢を着る前に和装ブラジャーで押さえましょう。バストと段差があるときは、バストの下に手ぬぐいをあててから、伊達締めを結ぶといいです。

ふっくらした人が太い縞を着ると体の幅が強調されるので、すっきりと着こなしたい場合は、浴衣と帯でコントラストをつけましょう。浴衣の色の面積を帯で分断することで気になる体型が強調されにくくなります。

背の高い人は、大柄の黒や紺などの濃い地にして、白地や淡い色目の帯をあわせると引き立ちます。無地、縦縞、よろけ柄は避けたほうがいいでいょう。

小柄の人はあまり大柄より、小柄の花がらを全体に散らしたような上品な柄がおすすめです。縦に模様が入っているもの、色はダークカラーより明るい色のほうがよいでしょう。

全体を3色以内でまとめる

浴衣と帯、小物をコーデイネートするときのポイントは、なんと言っても色合せ。使う色を3色程度におさえると、全体的にすっきりします。濃淡や同系色は1色と数え、色が多い時はそれ以上増やさないようにして、少ないときは色を足します。

着付けに一式必要なもの

木綿浴衣は長襦袢を着ないので、着くずれしやすくなります。和装下着を正しく身に付けると見た目もすっきり仕上がります。

  • 和装ブラジャー
    胸のふくらみを押さえるための和装専用の下着です。浴衣は体の線が出やすいので、つけたほうがきれいに決まります。
  • 腰ベルト/腰ひも
    浴衣を着るとき腰ベルトを1本、胸ひもとして1本用意します。
  • 下着
    初心者はワンピースタイプの下着がおすすめです。上はさらし木綿で下はキュプラだとすそさばきがスムーズです。なれた人は肌襦袢と裾よけでも。
  • 伊達締め
    胸紐の上に締めます。初心者にも締めやすく、ゆるまない正絹がおすすめ。
  • 浴衣
    伝統的な紺地、白地、カラフルな色浴衣もさまざまです。好みで選びましょう。
  • 半幅帯
    木綿浴衣には締めやすい半幅帯を。リバーシブルなら、どちらを表にしても使えるので便利ですね。
  • 帯板
    半幅帯用の幅が狭く短めの帯板が使いやすいです。
  • 下駄
    鼻緒の色柄は、浴衣のなかの一色を取り入れるとおしゃれな感じ。台は黒塗り、焼桐、赤や黄色などカラフルなものもあります。

浴衣の肌着は進化していて、さまざまなデザインが登場しています。きれいな着姿をつくるため下着を正しく身につけ、下ごしらえをきちんとしましょう。

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まとめ

初心者にとってもっとも選びやすいのは、ネットのお買い物ではないでしょうか。浴衣の柄やサイズもさまざまで帯や下駄まであらゆるものが揃い、価格や品質も表記されているので安心して買い物ができます。