梅雨とあじさい! 花の色の秘密、開花の時期、 あじさいには毒がある?

梅雨の鬱陶しい時期ですが、あじさいの花が梅雨にぬれてキラキラ輝いている姿はなんとも優雅です。では、あじさいの開花の時期や花の色、あじさいには毒がある?など、可憐なあじさいの秘密について知っていますか?

あじさいの色は紫、青、赤?

あじさいの色といえば、紫色や青色が代表的です。他にもピンクや白色などもありますが、あじさいの花の色はほぼ土壌の性質によって決まります。赤系の鉢植えのあじさいを買ってきて土に植え替えたら、翌年は青色の花が咲いて、あれっ?と思った人もいるのではないでしょうか。

それは、あじさいの花の色が土壌の酸性かアルカリ性によって変化するからです。酸性が強いと青系の花を咲かせ、アルカリ性が強いと赤系の花を咲かせます。近くの公園などで青色や紫色を多く見かけるのは、日本の梅雨時の土壌が弱酸性になっているからです。

この色の変化についてもう少し詳しく説明すると、あじさいの花にはアントシアニンというブルーベリーなどと同じ色素が含まれていて、酸性の土壌にはアルミニウムが含まれています。花のアントシアニンと土とアルミニウムが融合することによって、花の色が最初は淡い青から濃い青色へと徐々に変化していきます。あじさいの別名が、七変化と呼ばれるのはこのためです。

一方、酸性の強い土壌ではアルミニウムが溶けにくいため、赤系の花が咲きます。ですから、土壌のアルカリ性が強い西欧では赤やピンクのあじさいが多く見られるそうです。

毎年、同じ色のあじさいを咲かせたいと思ったら土壌のph(酸性度)を整えなければなりません。だいだいph5.5くらいできれいな青色になり、phの数字が増えると赤いあじさいが咲くそうです。
とはいえ、最適な環境をつくり出すのはなかなか難しく、なかかな思い通りにいかないかもしれません。丹精こめたあじさいがどんな色に咲いてくれるのか待つのも楽しみではないでしょうか。

また、白い品種はアントシアニンが含まれていないので土壌の影響を受けることもなく毎年白い花が咲きます。この他、土壌の変化に影響されない品種もあるので、鉢植えなどを翌年も咲かせたいときは、それぞれの特徴を花屋さんに聞いておくといいですね。

開花の時期は?

桜前線と同じように、気象庁からあじさい開花前線が発表されているのをご存知ですか?それによると、あじさいの見頃は6月〜7月にかけてとなっています。九州・四国地方では6月はじめ頃、一週間ほど遅れて関西・中国・北陸地方では6月20日頃、長野や東北地方は6月終わり頃、北海道は7月中旬以降です。

さくらの花と違って、あじさいは開花から見頃まで1〜2週間くらいの期間があるので、各地のあじさいの名所へぜひ行ってみたいですね。あじさい公園や寺院の境内など何百株もが咲き乱れる山道を歩くと、ほんとうに心が癒されます。

あじさいには毒がある?

あじさいには青酸配糖体や嘔吐性アルカロイドなど含まれて、毒性成分ではないかと推測されていますが、まだ解明されていません。あじさいには100種以上の品種があるといわれていますが、野生種やそれぞれの個体によっても違いがあるそうです。

厚生労働省からも、アジサイの食中毒についての注意が報告されています。あじさいの葉っぱや茎、花を食べた人が嘔吐や麻痺、めまいの症状などがでることがあるので、口にしないよう注意しましょう。また、きれいだからと料理の飾りに添えたりしないようにしてください。

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