家庭菜園、冬ダイコンの種まき時期は?収穫あとの土に植えてもいい?だいこんの種類も…

家庭菜園で夏野菜の収穫したあと、次は冬野菜にチャレンジしてみませんか?白菜やダイコン、ニンジンなどいろいろありますが、初心者でもかんたんにできるのが冬ダイコンです。柔らかくておでんや煮物にもぴったり。では、種まきの時期はいつごろがいいのでしょう?また、夏野菜を収穫したあと、すぐに植えても大丈夫でしょうか?はじめての人でも育てやすい、ダイコンの種類についてもご紹介します。

冬ダイコンの種まき時期は?

冬ダイコンの種まき時期は、8月末〜9月いっぱいが適しています。この時期は、「種を蒔くのが1週間遅れると収穫が1ヶ月遅れる」といわれるほどで、秋になって気温がどんどん下がってくると、ダイコンが成長できなくなってしまうからです。残暑が厳しいとはいえ、植えどきを逃さないように気をつけましょう。

発芽に適した気温は15℃〜30℃くらい、その後の成長に適した気温は15℃〜25℃くらいです。日本は縦に長く、九州と北海道では気温差が大きいので、温暖地・中間地・寒冷地で種まきの時期が違ってきます。せっかく植えたのに、ちっとも大きくならないと残念な思いをしたこともありました。それから、私の住んでいる地域は寒冷地では、9月初旬には必ず種まきをしています。

おいしく育てるための土作り

夏野菜のナスやキュウリ、トマトなどは、8月の中旬を過ぎる茎や葉が枯れ始めます。ナスは剪定をしておけば9月に入っても収穫できますが、トマトやキュウリはその後の収穫は見込めないので、思い切って根っこを抜いて処分しましょう。

そのあと、ダイコンの種を蒔く2週間前から土作りにとりかかります。土の中に残った根っこや小石もていねいに取り除き、30cmくらいの深さまで耕すのがコツ。この時、苦土石灰を土に混ぜておくと、ふかふかした土にもどります。

その1週間後に、化成肥料をまいて土全体に栄養を与えておきます。ダイコンは土の中で育つので、小石が残っていたり肥料が分解していないと二股の根ができやすくなるので、丹念な土づくりがとても重要です。

幅60cm〜70cmのうねをつくり、水はけを良くするためにうねを高くしておきます。ビンの底などを使って、深さ1〜1.5cm株と株のあいだは25〜30cm間隔の穴をつくり、ダイコンの種を一箇所に5〜6粒ばらまきます。つぎに、種を1cm程度の土で軽くおさえます。最後に、土がかくれるていどにカットしたワラをかぶせると種まき作業の完了です。

種を植えたら、すぐ水やりをしておきます。苗が出るまで、1〜2週間は昼間の気温が高くなって乾燥するので、毎日の水やりを忘れずに。

ダイコンの苗が20cmほどに成長したら間引きをします。2〜3回に分けて行い、本葉が5〜6枚になったら1本にします。まっすぐでいちばん大きな苗を残し、風で苗が倒れないよう土寄せをしておきます。最後の間引きが終わったら、化成肥料を追肥します。追肥をするときは、苗に直接肥料がかからないよう注意してください。

間引きした大根葉は、味噌汁やあえ物にすると、やわらかくて美味しいです。

育てやすいダイコンの種類

家庭菜園で育てやすいのは、青首ダイコンがおすすめです。なかでも、「秋の彩」は、ゆっくりと太り寒さや病気にも強く、やわらかくておいしい品種です。このほか、太くて長いものや中くらいのもの、細い品種などがあって選ぶのも楽しみです。どれも冬の青首ダイコンは、大きくてみずみずしく甘みがあり、スが入りにくく、長期間畑に置けるのが特徴です。

ダイコンの品種には根の上のほうが緑になる青首ダイコンのほか、上のほうまで白い練馬ダイコン・源助ダイコン・桜島ダイコンなど白系の品種にもいろいろあります。

最近は、生でも食べられ、漬物にもできる青首ダイコンのほうが白系より生産量も多く、全国的に好まれているそうです。青首ダイコンは畑に残しておいてもスが入りにくいので、そのつど数本ずつ収穫して、採れたてをサラダにしたりおろして焼き魚にそえたり、おでん以外にも毎日のように使えて便利ですよ。

まとめ

冬ダイコンは種をまいたあと、60〜90日で外側の葉が垂れてきたら収穫できます。間引きした大根菜を食べられるのも、家庭菜園ならではのよろこびです!